ローソク足hacks

投資の基本「ローソク足」で資産運用する方法

ピンバー(Pin Bar)で逆張りを狙う

ピンバーとは、チャートの中で「逆転のサイン」を示すローソク足のことです。これを使って、値段が上がるか下がるかを予想してトレードする方法を学べば、うまく勝つことができるかもしれません。

ピンバーって何?

まず、ピンバーとは、「ピン」のように見えるローソク足のことです。ピンバーの特徴は、ローソク足の「実体」(太い部分)が小さくて、「ヒゲ」が長いことです。特に、片方のヒゲが長くて、もう一方は短いか、ほとんどない形をしています。これが、次に値段が逆転するサインとして使われます。

ピンバーは、たとえば「手を挙げている人」に似ていると思ってください。手を挙げているということは、「何か伝えたいことがある」というサインです。値段も同じように、「そろそろ方向を変えるかもしれないよ」というメッセージをピンバーが教えてくれます。

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逆張りって何?

次に「逆張り」というのは、値段が上がり続けているときに「下がるだろう」と予想して売る、または値段が下がり続けているときに「上がるだろう」と予想して買う方法です。たとえば、ジェットコースターが上がり続けて「もうそろそろ下り坂だな」と予想するようなものです。

逆張りをするときには、ピンバーが大事なヒントになります。ピンバーが現れた場所が、値段が変わるタイミングを教えてくれることが多いからです。

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ピンバーの見つけ方

ピンバーを見つけるのは簡単です。次の2つのポイントをチェックしてみましょう。

- **実体が小さいこと**: ピンバーは、ローソク足の真ん中の実体が小さいです。これは、その時間の間に、値段があまり動いていないことを示します。
  
- **長いヒゲが片方にあること**: ピンバーのヒゲが長い方は、その時間の間に値段がそちらの方向に一度行ったけど、すぐに戻ってきたことを示しています。

たとえば、上昇しているチャートで、長い上ヒゲを持つピンバーが現れたら、「そろそろ下がるかもしれない」というサインになります。

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ピンバーで逆張りする方法

では、ピンバーを使って逆張りを狙う具体的な方法を説明します。これには、いくつかのステップがあります。

 ステップ1:チャートを観察する
まず、チャートを見て、値段が上がり続けているか下がり続けているか確認しましょう。たとえば、値段が上がり続けているなら「そろそろ下がるかも」と考え、逆に下がり続けているなら「上がるかも」と予想します。

 ステップ2:ピンバーを探す
次に、ピンバーを探します。上昇トレンド(値段が上がり続けている)では、上ヒゲが長いピンバーを探します。下降トレンド(値段が下がり続けている)では、下ヒゲが長いピンバーを探します。

ステップ3:ピンバーが出たら逆張りを準備
ピンバーが見つかったら、そこで逆張りの準備をします。たとえば、上昇トレンドで上ヒゲが長いピンバーが出たら、「もうそろそろ値段が下がるかもしれない」と考えて売る(ショート)チャンスを探します。

ステップ4:取引をする
ピンバーが出た次のローソク足の動きを見て、予想が正しそうなら取引をします。値段が反転して下がり始めたら、そこで売り(ショート)を入れます。逆に、下降トレンドで下ヒゲが長いピンバーが出たときは、値段が上がり始めたら買い(ロング)を入れます。

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 5.ピンバーで逆張りがうまくいく理由

ピンバーが逆張りで使われる理由は、そのヒゲが「トレーダーたちが一度そちらの方向に試したけど、うまくいかなかった」ということを教えてくれるからです。つまり、値段が上がり続けているときに、ピンバーが出てヒゲが長い場合、それは「これ以上上がらないよ」というサインかもしれません。

たとえば、たくさんの人が値段をもっと上げようとしたけど、最終的には売られてしまった、という状況です。このため、逆張りをする人たちは、このサインを見つけると「そろそろ反対方向に動くかもしれない」と考え、トレードの準備をするのです。

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6. 気をつけるべきポイント

ピンバーで逆張りを狙うのは効果的ですが、いくつかの注意点もあります。

- **トレンドに逆らいすぎないこと**: ピンバーが出たからといって必ず値段が反転するわけではありません。特に、強いトレンドのときはピンバーだけで判断せず、他の情報も使って判断することが大切です。

- **損切りロスカット)を設定する**: 逆張りがうまくいかなかった場合に備えて、どこで損切りをするかをあらかじめ決めておくことも重要です。たとえば、ピンバーのヒゲの長さを参考に、損切りの場所を決めることができます。

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まとめ

ピンバーは、逆張りを狙うための強力なサインです。片方に長いヒゲがあるピンバーを見つけることで、「そろそろ値段が反転するかもしれない」というヒントを得られます。

ただし、ピンバーだけに頼らず、他のチャートや情報も見ながらトレードするのが成功のカギです。正しく使えば、ピンバーを使った逆張りでトレードの勝率を上げることができるかもしれません。